トロッコ問題ラボ
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🚃トロッコ問題とは?
トロッコ問題(Trolley Problem)は、1967年にイギリスの哲学者フィリッパ・フットが提唱した倫理学の思考実験です。 「暴走するトロッコが5人の作業員に向かっている。ポイントを切り替えれば別の線路にいる1人の方に向かう。あなたはポイントを切り替えるか?」 という問いかけで知られています。
この問題は、功利主義(結果としてより多くの幸福をもたらす選択が正しい)と 義務論(行為そのものの道徳性で判断すべき)という二大倫理学理論の対立を明確に示すものとして、 哲学・心理学・法学・AI倫理など幅広い分野で議論されています。
このコンテンツでは、古典的なトロッコ問題に加えて、 テクノロジー・社会正義・生命倫理など現代的なテーマを含む20のジレンマを通じて、 あなた自身の倫理的傾向を可視化します。
📖遊び方
- モードを選択:ショート版(5問・約3分)またはフル版(20問・約10分)から選びます。
- ジレンマに回答:各問題で提示される状況を読み、AかBの選択肢を選びます。正解はありません。
- 解説を確認:回答後、哲学的背景の解説と他の人の回答傾向が表示されます。
- 診断結果を確認:全問回答後、あなたの倫理観タイプ(5種類)が診断されます。SNSでシェアも可能です。
💡倫理学の基礎知識
功利主義(Utilitarianism)
ジェレミー・ベンサムやジョン・スチュアート・ミルが確立した倫理理論。 「最大多数の最大幸福」を実現する行為が道徳的に正しいとする立場です。 行為の結果(帰結)を重視するため、帰結主義とも呼ばれます。
義務論(Deontology)
イマヌエル・カントが体系化した倫理理論。 行為の結果ではなく、行為そのものの性質(義務に従っているか)で道徳性を判断します。 「嘘をつくな」「人を手段としてのみ扱うな」といった普遍的な道徳法則を重視します。
徳倫理学(Virtue Ethics)
アリストテレスに起源を持つ倫理理論。 行為のルールや結果ではなく、「どのような人間であるべきか」という行為者の徳(美徳)を重視します。 勇気、節制、正義、知恵などの徳を身につけた人間が正しい判断を下せると考えます。
❓よくある質問
Q. トロッコ問題に正解はありますか?
いいえ、トロッコ問題に唯一の正解はありません。 これは「正解を出す」ためのクイズではなく、自分の価値観や倫理的傾向について考えるための思考実験です。 どちらの選択にも合理的な根拠があります。
Q. 診断結果は科学的に正確ですか?
この診断はあくまで簡易的なもので、学術的な心理テストとは異なります。 回答パターンから倫理学の二大理論(功利主義・義務論)のどちらに傾きやすいかを大まかに示すものです。 自分の思考傾向を知るきっかけとしてお楽しみください。
Q. ショート版とフル版の違いは?
ショート版は代表的な5問(約3分)で手軽に診断でき、 フル版は4つのカテゴリ(命の価値・行動と責任・テクノロジーと倫理・社会と正義)から 20問(約10分)で、より詳細な診断結果が得られます。
Q. 回答データは保存されますか?
回答データは匿名で統計目的に利用されます。個人を特定できる情報は収集しません。 統計データは「みんなの回答」として他のユーザーにも表示されます。
📚出典・参考文献
- Philippa Foot, "The Problem of Abortion and the Doctrine of Double Effect" (1967)
- Judith Jarvis Thomson, "The Trolley Problem" (1985)
- Michael Sandel, "Justice: What's the Right Thing to Do?" (2009)
- MIT Moral Machine — moral.mit.edu
- John Rawls, "A Theory of Justice" (1971)